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【詩の世界へ誘うフライヤー】中原中也の会 第30回大会 チラシデザイン

詩の余韻を視覚で届ける

中原中也の会(事務局:中原中也記念館)が主催する第30回大会のテーマは「中原中也と朗読」。
703アートデザインでは、その繊細な世界観を視覚で表現するチラシを制作しました。

今回のデザインモチーフは、中也18歳の肖像写真と、詩「サーカス」からの印象的なフレーズ——
「咽喉〈のんど〉が鳴ります牡蠣殻と/ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
そして詩集『山羊の歌』の見開きページの画像。

限られた素材の中で、詩の情緒をどう視覚で紡ぐか——。
そこに、詩人の息づかいや言葉の揺らぎを感じさせるデザインを試みました。

中原中也 「サーカス」


舞台は「サーカス小屋」

見開きの詩集ページは、サーカス小屋の天井に。
チラシ全体が幻想の舞台装置となるよう構成しています。

特に印象的な詩のフレーズは、空中ブランコの紐として配され、
文字そのものを緩やかに歪ませることで、夢と現実が溶けあう詩世界を演出。
背景にはサーカステントが立ち並び、どこか懐かしく、どこか非現実的な空気を漂わせます。

色彩には、残暑の季節に涼を感じさせるような、やさしい水色を選びました。


詩の音が、詩人たちの声とともに舞う

大会は、地元・山口の方々による中也の詩の朗読から始まります。
続いて、詩人自身の朗読、講演、そしてパフォーマンス。
「声」を通して、詩の言葉が舞い上がる、唯一無二の時間が流れます。

詩を書くこと、読むこと、そして深く味わうこと——。
詩人たちの世界にふれることのできる、貴重なこの会は年に一度の特別な機会。

会員以外の方もご参加いただけます。
中也の詩世界に触れる「ことばの旅」に、ぜひご一緒ください。


伝えたい想いに寄り添い、人へ人へと繋げるデザインをご提案いたします。
703アートデザイン株式会社
#チラシデザイン #フライヤー

中原中也の会 第30回大会 チラシ

 


中原中也の会 第30回大会
大 会:2025年9月6日(土)
13:30~17:10(大会)(参加費1,000円) 17:20~17:50(総会) ※会員のみ

会 場: セントコア山口 2階サファイア
詳しくは公式サイトで https://chuyakan.jp/nts/

【詩人中原中也 中原中也記念館HP https://chuyakan.jp/
文学史上に大きな足跡を残した近代詩人中原中也は、明治40年現在の山口県山口市湯田温泉に生まれました。
小学校高学年より短歌を制作、雑誌や新聞の歌壇に投稿をはじめます。中学校転校のため京都へ移り、高橋新吉や富永太郎の影響を受けて、詩人としての道を歩み始めました。
大正14年上京、小林秀雄、河上徹太郎、大岡昇平らを知り、昭和4年、河上ら友人たちと同人誌「白痴群」を創刊。
昭和9年には、第一詩集『山羊の歌』を出版し、詩壇に認められるに至りました。また、雑誌にも詩を発表し、フランス詩の翻訳も手がけ、訳詩集『ランボオ詩集』を刊行。
しかし、残念ながら昭和12年鎌倉の地で30年の短い生涯を閉じました。翌年、自らまとめ、小林秀雄に託していた第二詩集が『在りし日の歌』として刊行されました。
珠玉の詩篇を後世に残した詩人中也は、海外にも知られ、多くの人々に愛されています。
【中原中也の会 https://chuyakan.jp/nts/
中原中也の会は、中原中也の詩を愛する人々が広く交流し、理解を深め、研究を向上させるための場 として平成8(1996)年9月に発足。
毎年、中原中也に関する講演、研究発表、シンポジウム、講座の開催され、中也の作品を愛する方、研究する方、関心をもつ方はどなたでも会員になることができます。

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