山口県立農業大学校は、2023年7月10日に全国で初めての「一般社団法人やまぐち農大」を設立しました。今後は農産物販売事業や新商品開発事業が展開され、学生たちは経営能力やビジネス感覚を学びながら成長していかれる予定です。農業大学校の学生が主体となって法人を設立するのは、全国的にも初めての試みです。
経営やビジネスの学習において、「6次産業化」は重要なテーマです。このコンセプトに基づいて、2023年7月21日に弊社代表取締役の野村直美が山口県立農業大学校の2年生向けに、デザインに関する講義を行いました。6次産業化とは、生産者(1次産業)が加工(2次産業)や販売(3次産業)も手がけ、農林漁業の資源に新たな付加価値を生み出す取り組みです。この取り組みにおいては、デザインの要素が不可欠です。
付加価値を生み出すための第一歩として、「なぜデザインが必要なのか?」や「デザインの本質とは何か?」といった疑問を、身近な事例を交えて分かりやすく解説しました。また、学生たちは「デザイン体験」として、お米をギフトなどにして販売する際のパッケージデザインを考えるワークショップにも取り組んでいただきました。生産物をどのように魅力的にパッケージングするかについて真剣に取り組み、さまざまなコンセプトやアイデア、デザインが生まれました。
この体験を通じて、学生たちは身の回りのデザインされた商品に対する見方が変わることでしょう。